2011年5月3日火曜日

インプロに戻る。震災の後も。

意味を見出した後のダンスは、それなりに愛おしい。
価値とか、強度とか、風味、モティベーション、、、
鈍くなりたくはない、本当に必要なものかどうかの判断。
日本中の人がきっとそうであるように、自分に問い直すこの春。


ゴールデンウィークは、セッションハウスで6日間の講座を持っている。
「グループ・インプロビゼーション」。
このタイトルを決めたのは、ずっと以前だったけれど、3.11が起きてから、まさに今、考えるべきテーマだったと思う。
今回も「100%の主張と100%の協調を、100%の時間」を目指す。
しかも、グループで。
ペアでも難しいのに、グループとなれば????
4日めが終わった現在、実はまだ本題に突入出来ないでいる。
もっと本質的、社会的、民主的(?)な設定で、「わたくし度」のレベルを常に知覚しつつ、自由奔放に即興をしたい、はず。後、2日。まだやることはある。が、寄り道せずに進むべきだとも思う。


ちっとも具体的に書いていないね。
きっと動き方を言葉で表しても、さっぱり面白くないだろうから、私のノートだけを記しておきたい。

比較的ルールのキツいインプロをしてみたら、飲み込みの速さや、ルールに正確である事に敏感な人達が多く、きついルールを楽しむモードにある。これもまた良し。
敢えて、そのルールに関して、「きつくてやでしょ」、と投げかけてみたら、無機的な動きで出来上がる構成が、有機的/人間的なものにちゃんとはみ出し始めて、やんちゃな小学生のような顔が見え始めた。しめしめ。
もっと自由になる、つまりもっと見失う事もあるよ、の設定にしたら、確信的に、もしくはうっかり無意識的に、無法地帯も出現。そしてそれを許していく周りの心。
少し大人の社会になってきた。。。。

その前半3日間を踏まえて、今日は、風流な連歌の世界。
上の句、下の句で創る歌(というか空間のデザイン)に、前説、あとがきのつもりで、ミニマムな動きを加えて、その間のポーズを支える。
この二人合作を、4人の世界(2人+2人)にして、鑑賞側のサポートや、イマジネーションに働きかける。
今日は、ゲストの6歳坊主に、その純真な心と身体の連動する様を見せてもらった。

今日までのは、少しずぼらな即席グループインプロ。
でも、カップヌードルって美味しいじゃん。って気分。
即席が悪いわけではない、と信じられる瞬間。
でもこの後、きちんと手間ひまかけて、その割には美味しくないね、という料理もしようと思う。
希望を持って。ね。

1 件のコメント:

鹿島聖子 さんのコメント...

今日は、幼稚園児の甥っ子を見学のつもりで連れて来たのですが、本人はやる気満々で、全部参加させて頂きました。最近よく見る言葉、洗脳、それは学校や教育が始まった時から、知らず知らず始まっていると言ってもよい。ある意味人生、洗脳である。
甥っ子が、言葉を全て理解していなくても、何をするのかを判断し、自分で行動している、あるいは好きなように動いているのを見て、私自身がいろいろ学びがありました。参加者の皆さんに、仲間に入れてもらい、本人はとても楽しく、嬉しい時間だったようです。主張と協調、シンプルに社会の基礎ですね。それが自然に育つ社会になると良いなと思います。
ありがとうございました(^_^)