と、まだ十日程残しているけれど、早々締めたい気分。
月頭に、インプロのパフォーマンスをした。
3回公演という難しい条件ではあるが、
楽しいメンバー、頼もしいスタッフ、踊りやすいスペース
何にも文句の付けどころがない。
付けるなら、私の気の弱さか。な、まな板の上でやってみたら、
反省や悔いは残りつつも、まずまず気持ちよく終わった。
終わってから、いただいたDVDを見なおしたら、
やっとミュージシャンたちの音が耳に入って来た。
あまりに自然に演奏してくれているので、
本番中は、呼吸をするかのように、無意識に耳に届いていて、
何の楽器でどんな音だったやら、皆目、聞こえていなかった。
珍しい現象です、と言い訳というか、讃辞を述べてごまかす。
ナレポンが来た。
ナレポンとは、オーストラリア在住のタイ人ダンサー。
ひょんな事から、しょうちゃんと私を探し出し(見ず知らず)、
日本に行くから、コラボレートしない??とメールして来た。
一応、受け入れ先として書類を書いたりした・・・。
お能の勉強を京都でしばらくして、
コンテンポラリーダンスを東京で3週間する、とのこと。
一か八か、で承諾し、ついに、9月頭、ナレポン、東京に上陸。
合計5回ほどリハーサルをした。
「仏教」とか、「間」とかにピンと来るらしい、いかにも日本好き。
今日はその最終日。
前半はほとんど、漢字の勉強と、気功のエクササイズにあて、
後半は設定のあるインプロをしてビデオに撮って感想を述べ合っておしまい。
特に、彼女にスペシャルなものを感じなかったが、ちょうど良い存在をしてくれる。
嫌なものを持ち込まない。
今日は、その最小限でいることに、非常に感謝した。てんこ盛りのダンスや作品が氾濫する中で、多くの人が自分を見失って、やたら大声で叫ばなければ、と駆り立てられている。今日は、その風潮や大騒ぎから、1ブロックも2ブロックも離れた所で、静かにしていられる。静かで、地味で、素朴で、穏やかで、それが十分である、という気持ちでダンスをする。あなたと強い意識で繋がってますよ〜と大声を出さなくても、あなたのやってる事は十分尊重してますから、大丈夫ですよ〜、な気持ちで好きな事をしていられる作品。3人が3人、独立しながら、主張しすぎず、相手を無視する訳ではなく、ケアする事もない。
それでいて、流れができて、終わりがある。(始まりは、ビデオを回し始めるってのだけど)
緩いのに、何かが強い。心地良い充実感である。
コラボレーションは5時過ぎに終了。ナレポンは原宿の路上ダンサーたちを撮影に行くと、出かけていった。驚くほど猫背でいそいそと。不思議な人だった。なんだか有り難う。
本日の私、「野望」と「素朴さ」を併せ持つ、を目標に。。。。
写真は、9月のテーマ「お家を撮る」コンペです。
すべて、うちの一部です。さあどこでしょう?
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